「ゆとり」と「リラックス」でオートマティック!

海外で活動していた頃、アーティストのアシスタント時代から、神が自分に乗り移って身体を動かしているような不思議な感覚を何度も経験してきた。

天安門前の撮影ではZONEに入って、天安門を支配しているような感覚になった。

パソコンの前に座っていれば、神が自分に乗り移ったようで、何も考えないでも驚くほどのクオリティの作品がもの凄い勢いでオートマティックに次々と産み出されて大興奮!

しかし、それは追い込まれた火事場のクソ力のようなもので、どちらかというと陽性症状に近いから、身体と心に相当な負担を掛けていた。

実際に、無理を重ねて再入院になったことが2回あり、今までのやり方を変えなきゃいけない時期だよ!っていうメッセージのようなものと捉えている。

若い頃には気付きにくい

主治医に、「1日で10の課題を済ますより、1日に1つの課題を10日続けた方が楽ってようやく分かりました。」と診察日に伝えた。

10の課題をこなす仕事量は?
小学校か中学校の頃の理科の時間に学んだことがある。 教師 2つの椅子があったとします。それを体育館へ運ぶときに、1つずつ運ぶか?2つ一緒に運ぶか?どちらが仕事量は多いでしょう? hoshu そりゃ、重たい物を持つ方がエネルギー使うし、仕事量...

「何当たり前のこと言ってるの?」とでも言われるかと思ったら、意外な言葉が返ってきた。

主治医
主治医

俺も同じだった。

若い頃は気付き難いんだよね(笑)

でも、45歳ぐらいから今まで出来ていたことが出来なくなって、仕事のやり方を変えた。

無理だと思ったら断れるようになったしね。

アインシュタインも、

Einstein
Einstein

若い頃は、永遠にずっとこのままで、自分がやがて老いていくことや、死んでいくことを理解することは出来ない。

との言葉を遺しているけど、「人類史上最大の天才アインシュタインでも当たり前のことに気付かなかったんだなぁ。」とほっとしたことがある。

若い頃は身体に相当な無理が利くから、自然に考えれば当たり前のことでも、なかなか気づけないのかもしれない。

加齢が優位に働く

一般の病気は加齢とともに症状は重くなるのが普通だが、統合失調症は加齢とともに症状が軽快していく希有な疾病だそうだ。

統合失調症は加齢が優位に働く
統合失調症ではなくとも、年齢を重ねると肉体的に様々な変容がある。 今まで能力も体力も右肩上がりだったのが、ある時点から衰えを感じるようになったり。 多くの人はそれを老化と考えて、諦めてしまうだろう。 でも、それを「変化」であり「進化」と捉え...

加齢は悪いものではない。

経験を重ねて、無理の利かない身体になってくると、より自然体で生きられるようになる。

60代が1番充実!

あるとき80を過ぎていた祖父に尋ねたことがある。

hoshu
hoshu

じいちゃんは何歳ぐらいが1番調子良かった?

 

祖父
祖父

60代だね。その頃が1番仕事が出来たよ。

もっと若い頃が人生で1番充実しているのかと思っていたから、その時はちょっと驚きだった。

でも、これからやってくるであろう体力的な低下も、あまり怖くなり、経験を重ねていくのが楽しみになっている。

祖父の「60代が1番充実していた」という言葉に希望を見いだす
統合失調症という病気は、絶望を感じやすい病気のように思える。 初回の入院で感じた絶望、3度目の入院で四肢拘束された時に感じた人生終わった感は、それを伝える言葉を思いつかないほどだ。   という年齢を考えると、20代の頃のような可能性はないの...

仕事のやり方が変わる時期

主治医の言うとおり、年齢が45歳を越えて、今まで簡単に出来ていたことが出来なくなり、同じやり方では肉体的・精神的な負担が大きくなって、新しいやり方を模索してシフトしている時期だ。

ゆとり + リラックス

キーワードは、「ゆとり」と「リラックス」

自分を上手にコントロール出来るようになると、陽性症状に近い状態でしか感じなかったオートマティックを日常で感じられるようになった。

「〆切直前1日で10の課題をするのではなく、1日に1つの課題を10日続ける」と意識の方向を変えた。

今までは〆切のある仕事だと、気が焦って何も手に付かなかったのだけど、気楽にのんびりとやりたくなる時を待つ。

「絶対に毎日やらなきゃ!」と思うと、それだけでストレスだから、結果ゆとりをもってリラックスした気分の方が毎日やりやすいという皮肉💦

そうすると、1日の中で自然と気が向いてストレスなく楽に出来る時間に、遊びのようにちょっとずつ気分良くワクワクしながらやれる。

気付いたら「いつの間にか、とてつもない仕事が出来ていた!」という、今までにはない不思議な感覚を得られる。

対極にあるオートマティック!

今までのような、〆切前の爆発的なやる気でモチベーションを無理矢理高めるようなやり方とは対極にある。

それは、肉体的にも精神的にも充分に「ゆとり」と「リラックス」している世界 😃

より自然体🎵

カーナビに行き先を設定すれば、後は何も心配せずにカーナビに従っているだけで目的地に着くようなイメージ。

このやり方を覚えると、追い込まれた火事場の馬鹿力で無理をしてオートマティックな感覚を求める必要は全く無くなった。

今まで相当負担を掛かってしまっていたんやなぁ・・・💦

統合失調症という「才能」

僕が、両極にあるオートマティック感を感じられるようになったのは、統合失調症の恩恵のように思う。

感覚が過敏だから、両方の極限まで辿り着ける。

一般の人は、ある種の極限まで辿り着こうと思っても、ある一定のラインを超えられない。

オートマティックに全てが順調に整う感覚は、普通の人であれば、一生のうちにそうそう体験出来ないかもしれない。

今の僕はオートマティックに進むのが日常になってきている。

そう考えると、統合失調症もそんな悪いものではないよ😀

コメントはこちらから

  1. もう一度 より:

    ラインで、いつもお世話になってます。私の感覚も50代になり、一番、調子がいいです。この分でいくと、60代は楽しみです。希望があります。

    • hoshu hoshu より:

      僕も年齢を重ねることが楽しみになっています!
      同じような辛さを感じた人の希望になれたら嬉しいですね😃

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