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「書物」の中に「知識」はあっても「智慧」はない❎ 真理は「実践」「体験」の中にある。

僕は法話がとても苦手だ。一座1時間聞くのも苦痛だし、聞いたとしても「良い法話だったなぁ」と感じることは1度もなかった。

でも、年齢的にお説教の席を頼まれるようになったりすると、どうにかやって学ばないといけない。

幸いに祖父が説教の原稿をノート50冊ぐらい残してくれているから、それを毎日読んでいる。

説教が上手いと地域で評判だった祖父の法話だけあって、相当面白い。次はどうなるのだろう?とワクワクしながら読み進めることが出来る。

祖父は大学では首席だったというし、難解な佛教の教えを、小学生でも老人でも分かるような平易な例え話や言葉で伝えている。難解なことを難しく喋るのは簡単だが、難解なことを平易に語るのは、祖父は相当に勉強したし、とても頭が良かったのだろう。

原稿を読み進めていき、最初は祖父の原稿のままで法話をすると、相当に受けが良い!

他の人の説教と何が違うかというと、知識や個人の経験を喋るのではなく、「智慧」を得られるような法話だから、法話嫌いの僕ですら面白いと思う理由なのだろうなと今は感じている。

お釈迦様が書物を残さなかった理由

お釈迦様は自らの思想を語るだけで、教えを書き残してはいない。弟子たちにも「記録すること」を禁じていた。

今、伝わっているお経は、弟子たちがお釈迦様の死後「教えを正しく整理して統一する」「教えの散逸を防ぐ」ことを目的として、弟子たちが、それぞれ記憶していたお釈迦様の言葉を暗唱し合い、編集したと言われている。

いかなる「経典」も、お釈迦様自身の手によって書かれたものではなく、後世の弟子たちによって書かれたものだ。お釈迦様が「書き残す」ことを禁じた理由として、文字を拠り所にした理解は「表面的」だからだと言われている。

空海と最澄

弘法大師空海が、天台宗の開祖に「理趣釈教」(理趣経の解説書)を貸さなかったという話がある。

空海は、対面して直接教えを授かることを重んじていたことに対し、最澄は書物による理解を主流にしていたからだと言われている。

「理趣経」は、男女の愛や性を肯定する教義を持っていたため、経典だけでは、誤解を生む可能性がある。

空海にとって最澄は先輩であり、友人であり、善きライバルだったのだが、「対面や修行なしに、経典を理解することは出来ない」と考え、安易に貸し出すことはなかったという。

「書物」の中に真理はない。真理は「実践」の中にある。

今はありとあらゆる情報が、誰でも、どこにいても学べる時代だ。昔は色々な書物を読み知識を沢山頭に詰め込んだ人が天才とされ、「○○の生き字引」ともてはやされていた。

しかし、インターネットやスマホが日常的になったことで、誰でも即座に世界中に溢れる膨大な情報にアクセス出来る。

何かを学ぶにしても、便利なツールや媒体に溢れかえっていて、大量に効率良く学ぶことが出来る。

「書物」の中に真理はない

でも、テキストやマニュアルだけでは、学びを血肉にすることは出来ない。

「体験」や「実践」がないから。

例えば、水泳の本を読んだだけでクロールが上達するわけはない。参考になることがあれば、実際に自分で泳がないとクロールは上達しない。

知識よりも智慧

「知識」を得ることは重要だ。

でも、それ以上に「何かを感じる」「自らの体験を通して実践的に学ぶ」ことが「心」を磨いたり「心得」を習得したり、「本質」に触れ「智慧」を産み出し「神髄」に近づく唯一の方法となる。

下手ながらも本番で実践していくことで身につき、大きな舞台でも臆さなくなる。例え一生掛かって稽古しても、1回の実践での学びに敵わないこともある。

体験による学びは時間が掛かる。でも、体験をおろそかにすると、大切なものが抜け落ちてしまう。大切なことは「効率良く学ぶ」ことではなく、時間は掛かっても「体験として学ぶ」ことだと思う。

統合失調症という体験

統合失調症という不思議体験は、凡そ書物では計り知れない。

最近は色々と良書も出てはいるが、知識として知っていても、それを実際に経験した人じゃないと、その内的世界は絶対に分からないと断言しても良いぐらいだ。

その体験し合った同士が繋がれる、統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 って、実は世界を変えうる大きな力となるんだ✨ 皆で世界を幸せにしようよ🌍

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