

やり過ぎて興味を失ってしまうのが1番怖い。
そういうことをイチローは言っていた。
陰性症状が酷いときには、仕事なんて出来ず、ずっと引きこもっていた。
でも、「こんなんじゃダメだ!」という焦りから何かをしようと、取りあえずピアノを始めた。
起きている間はずっとピアノを弾いていたし、一日8時間程練習するような日々が3年ほど続いた。
ピアノの先生からは「こんなに上達する人見たことない。プロにでもなるつもり?(笑)」などと言われていた。
でも、どちらかというと統合失調症からの逃避行動で、辛いときにも強靱な精神力で続けていた。
しかし、ある時限界が来てプツンと糸が切れたかのように、やる気が全くなくなってしまった。
ピアノ教室もやめて、それからピアノに触ることはなくなった。
イチローの言葉の通り、「やり過ぎて興味を失った」ということだろう。
似たような経験では、結婚式のプロモーションビデオなどの動画制作がある。
映画関係で働いていたこともあり、普通の感覚ではビックリするぐらい高いクオリティで制作していたから、次々と仕事が舞い込んで来た。
最初は面白かったのだけど、陰性症状が強くやる気が起こらなかったこと、〆切がタイトで時には不眠不休で作成していたこと、一生に1度だから要求は高くなること・・・。
そういうことが重なって、プロモーションビデオを作成している時に限界が来て入院してしまった。
それからは、ビデオに関わるのが辛くなって、高価なカメラなど全て処分してしまった。
これも限界以上のことを長く続けてしまったからだ。
少しずつ回復しよう⤴
でも、ピアノにしても、動画編集にしても、楽しいからあれだけ集中出来たのは確かだ。
最近、僕がしなければならない動画編集の仕事が2つやって来た。
あまりやりたく無かったのだが、しょうがない。
辛いから毎日少しずつやってみようと思うと、次第にあの動画編集が楽しかった時期を思い出すようになった。
Adobe Premiereも10年前と比べると飛躍的に機能がアップして、昔だったら1日掛かった作業が1時間程度で出来るようになったり、興奮している(笑)
もう2度と動画編集に関わることはないとすら思っていたのに、あの楽しかった頃を思い出して、自分の負担にならない程度に動画編集の仕事も請け負ってみようかと思えるようになった。
ピアノも処分したけど、最新バージョンのYAMAHAのクラビノーバ買って、少しずつあの楽しかった頃を思い出せると良いと思っている。
好きなことはやはり好き
好きなことは、やはり好きなのだ。
やり過ぎて興味を長い間失ってしまったけど、少しずつ苦い記憶も上書きできる。
最初からやり過ぎなければ良かったのだけど、絶頂からどん底まで知ることが出来たという経験で、これからは自分なりのペースで楽しみながら出来るようになるんじゃないかな?
楽しい趣味があると人生が潤う。
色々と楽しくなってきたよ✨