
僕は統合失調症の再発を必要以上に怖れる必要はないと思っている。

再発すると、症状は悪化するとは言われている。でも、それは自分に対する期待値とか周りの人の期待値が低くなって、悪循環しているだけのように思うよね。
いざとなったら入院もあるし、どれだけ気を付けていても再発する時は再発してしまうものだから。再発の恐怖を感じすぎず、楽観的になりすぎず、上手に自己管理すること!
再発を怖れすぎると行動も思考も人生も消極的になってしまう。もし再発を怖れていたら、僕も4年間の海外生活は不可能だったろう。

回復までに年単位で掛かることもある
ただ、症状が酷くなると回復までに数年単位で掛かることがあるのは事実。
初回は22歳で入院したけど、前駆症状は高校生の頃からあって医療に繋がるのが遅くて重篤化もしたからか、最初の3年はほぼ眠って過ごしたし、30歳ぐらいまでは影響が強く残っていた。
過眠傾向で、何をしていても「こんなことしてる場合じゃない」と焦って、人生で1番楽しいであろうという20代を無駄に過ごした暗黒時代のようにも感じることがある。
30代の2度目の入院は症状はそこまで酷くなかった。ヤバさを感じた家族が病院に連れて行ってくれて、そのまま入院となった。看護師からは「初日は支離滅裂で会話が出来なかったけど、お薬飲んで眠って起きたら普通に会話出来るようなったよね。寝るのって大切よね。」と言われた。確かに初日は夕方に入院して、食事も取らず翌日の昼前まで眠っていた。入院中に葬儀が入って外泊して勤めたこともあるし、3週間ぐらいの入院で、退院後もすぐに仕事に復帰できた。
40代の3回目の入院は5日間の身体拘束も受け、今までで1番状態は悪かったし相当に辛かった。
統合失調症は加齢が優位に働く希有な疾病で、今までの経験があるとは言えど、元通りになるまでに2年ぐらいの時間を要した。
陽性症状は1日では回復しない
陽性症状の前駆症状でテンションが高い時期は、睡眠時間も少なくなり異様に活動的になったりもする。眠らなくても大丈夫でガンガン活動出来るから無理しがちだけど、興奮してなかなか寝付けないことも多い。
普通の疲れのように一晩ゆっくり眠ったら治るというものではない。オーバーヒートした車のエンジンがクールダウンするまでには相当時間が掛かるそうだ。表面的には温度は冷めても内部ではまだ熱を持つから、慌ててエンジンを再び掛けないことだと聞いたこともある。
オーバーヒートした脳も同様にクールダウンするには予想以上に時間が掛かる。1日2日で回復するものではない。オーバーヒートし続けて壊れてしまったら、回復までに数年単位で掛かってしまうから、陽性症状の兆候を感じたら、いくら調子が好くて活動したいといえども、積極的に休むことが必要となってくる。
自己管理・コントロールを高いレベルでこなせると、症状が悪くなりすぎる前に自分で回復出来るから。

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