
必要以上に再発を怖れる必要はない
世間の風潮としては、「再発=絶対悪」というような雰囲気がある。

ブログでいいかげんな情報発信して再発した人がいたら、どう責任をとるのですか❗❗
批判的な意見もあるけど、再発したら病院があるじゃない(笑)
主治医もその点に関しては、楽観的だ。
陰性症状が酷い時期に、当時の僕にとっては厳しい僧侶の修行をするときにも、海外生活をするときにも、

どうにかなるんじゃない?
もし調子が悪くなっても向こうにも病院はあるし。
北京だったら行きたくないけど、ウィーンで調子悪くなったら、俺が診察に行こうかな(笑)
冗談をいうほどだった😁
hoshuの経験
僕の父親も統合失調症で入退院を繰り返していた。
当時は父親の病名も症状も知らなかった。
それを知ったのが、自分が同じく統合失調症になって、入院したときだった。
初回の入院:絶望の淵から希望へ
初回の発症は陽性症状が酷かった。
医療保護入院で、保護室に入って、混乱していた。
鍵を掛けられて、内側からはドアは開かない。

ガラスがあるから、それを割って外に出よう❗❗
と、思いっきりガラスを蹴った。
でも、強化ガラスで創られているから、それは割れるはずがない。

何でガラスが割れないの???
ここはどこ???
俺は何でこんなところにいるの???
夢?現実?
「ここはどこ?」「私は誰?」的な混乱があった(笑)
それが現実だと気付いたのは、ガラス越しに母の面会があってからだ。
それで一気に自分の置かれている状況が分かった。

ここは精神病院で、俺は精神症疾患になってしまった。
そのときに感じた絶望感というのは例えようがない。

これほどの絶望が世界に許されるのならば、神も仏もない…。
未来に関する一切の希望がなくなった。

世間から見捨てられて、俺は、一生ここに閉じ込められるんだ…
そう信じて疑わなかった。
状態が少し改善されて、保護室を出て、閉鎖病棟に移ってからも、絶望がなくなることはなかった。
希望が生まれたのは、母との電話だった。

僕をどうか見捨てないで下さい😢
涙ながらに伝えると、母はあっけらかんと、

大丈夫よ。
お父さんも調子悪くなっても、3ヶ月ぐらいしたら、退院していたから。
今日は忙しいから切るよ。
あまりにも楽観的だったので、それに救われた。
もし、父が統合失調症ではなく、母に経験がなかったとしたら、これほど簡単に絶望から抜け出すことは出来なかったかもしれない。
ここまで寛解することも難しかっただろう。
再発する度に精神は磨かれる
再発すると、病前の状態に戻すのは一般的には難しいとされている。
しかし主治医はそれについては懐疑的だ。
再発する度に大きな学びがあり、自分のコントロールも上手になって、精神的にも磨かる。

再発を怖れるあまり消極的になるのが怖い😱
再発を必要以上に怖れていると、なかなか次のステップに進めない。
統合失調症は、脳の前頭前野の活動亢進ということが分かっているから、上手にコントロール出来ると、それは「天賦の才」になり得ると思っている。

不安や恐怖でブレーキを掛けてしまうと、常人には理解できないほどの「才能」を発揮する機会がなくなってしまう。
それだけではなく、色々なことをネガティブに考えてしまって、負の連鎖で状態は悪くなりがちだ。
再発するときは再発する
統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 を運営していると分かるのだけど、再発を怖れ、服薬を守り、食生活や生活リズムに過剰なほどに気を付けている人でも、再発するときは再発してしまう。
再発することで、そこから学べることを学び尽くしたら、再発することもなくなるってことなんじゃないかな。
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