心のバリアがなくなるとき

入院中に、「心の免疫」という研究をしている医師がいた。

統合失調症になると、心の免疫は落ちる。

イメージとしては、神経の周りを優しく包んでいるバリアがなくなってしまう感覚(>.<)

そのためにちょっとしたことで、神経が過敏に反応してしまう。

それは一般の人では耐えられないかもしれない。

初回の入院

初回の入院のときには、状態が悪く保護室に入れられた。

鍵が掛けられて内側からは開けることが出来ず、部屋にあるのは布団とトイレだけ。

食事は定期的に、強化ガラスの窓の隙間から差し入れられる。

hoshu
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こんな非人道的なことが許されるのか!

怒り、絶望した。

でも、今考えると、心のバリアが回復するために出来るだけ刺激を避けるには最良の環境なのかもしれない。

保護室から出て閉鎖病棟に移った後は、夕方になると心のバリアがなくなって耐えられないような不安感に襲われた。

これも普通の人では分かりにくい感覚だと思う。

退院後

退院してからも心のバリアは薄くなっていて、過去のことを思い出して痛み、15分ほどベッドにうずくまることもあった。

 

3回目の入院でも心のバリアが薄くなってしまって、ちょっとしたことで絶望的な気分になることがあった。

アドバイスしてくれる方の発言で、更に落ち込むという悪循環になっていた。

 

日常でも睡眠不足などで疲労が重なると、心のバリアが薄くなることはある。

余りにも酷いときには、刺激の少ない夜に活動して、自己防衛的に昼夜逆転になりがちだ。

心のバリアが薄いときにはそれでも好いかもしれないけど、ある程度回復して心が弱っていることを感じたら、出来るだけ刺激を避けて、人ともあまり関わらずに、美味しいものを食べて、ゆっくりと休むことが経験的に出来るようになってきた。

そうやって心のバリアが神経をゼリーのようなもので保護してくれているような感覚になってから色々と考えたり活動したりすると好いようだ。

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