始末(掃除・整理整頓・残務処理)までが仕事!

昔、大工の友だちに触発されて、日曜大工にはまっていた頃がある。

当時は陰性症状が酷い時期で、あまり動けなかったから、気分が向いたときにだけ大工仕事をして、掃除や整理整頓までする気力はなかった。

そのときに、

これは師匠に言われたことだけど、片付けながら仕事しろ!

掃除と整理整頓までして仕事完了!だからな!

と、言われた。

その時は、

hoshu
hoshu

効率を求める自己啓発本とかでは、前日のまま片付けない方がすぐに作業が出来るって書いてあるものもあるし、そんなこともないんじゃないかな?

と、感じていたが、「掃除が出来て一人前」という言葉もあるように、掃除・整理整頓・残務処理がきちんとした方がストレスが少なく、頭がまとまりやすい。

掃除・整理整頓・残務処理

掃除・整理整頓・残務処理までして仕事は完了だ。

料理を作る前に手を洗い、料理が終わったら片付けするでしょ❓

そんな感じ。

四に始末

お寺の世界では、一に掃除・二に勤行・三に学問・四に始末とある。

料理でも、旅行でも、出張でも、仕事でも、片付けまで終わらせること。

それだけの心身のゆとりがあって一人前。

始末は何かをしないと出来ないことだから、大切なことだよと教わった。

僧侶の先輩も、

帰ったらすぐメモをしときなさい。

覚えているつもりでも時間が経つと忘れるから。

頭をスッキリとまとめるためのアドバイスをしてくれたこともある。

始末まで出来ないと、頭の中にいつまでも「やらなきゃな・・・」と残ってしまいストレスだし、次の活動にスームズに移行出来ない。

丸山敏雄「後片付け」

一般社団法人「倫理研究会」の丸山敏雄という方がいる。

彼が生涯を通して取り組んだことは「後始末」だそうだ。

たとえば、使ったものは元の場所に戻す、散らかしたら片付ける、1つのことが終わったら反省会をして次に活かす。

そういうことから始め、靴を脱いだら揃える。

或いは靴箱にしまう。

席を立ったら椅子を入れる。

使った傘は雫を落としてから所定の場所に置く。

タオルを使った後は端をピンと引っ張って整える。

ホテルを出るときは入室したときより寝具を美しく整え、洗面所の水滴を拭き取る。

本を読んだら記録を付ける。

映画を観たら記録を残しておく、等々・・・。

丸山敏雄
丸山敏雄

「後始末」は意識しないと出来ない。

しかしやっていくと段々楽しくなっていく。

そして「後始末の人生」を心掛けていると、不思議といろんなことに気づけるようになる。

例えば、「この店は窓が綺麗に拭いてある」とか「あの店員の所作は素晴らしい」とかね。

小林正観「トイレは綺麗に」

小林正観という方も、「大金持ちに共通する習慣」として、トイレの蓋が必ず閉まっているということを著書で書いていた。

後始末をするとそれだけストレスも少なくなるし、ゆとりも生まれて、その精神的なゆとりが金銭的なゆとりにも繋がるのだろうなって思ったことがある。

掃除・整理整頓・事後処理まで終わらせてから次の課題へ

病状が酷いと掃除・整理整頓・残務処理など負担が大きすぎて出来なくなることもある。

そうすると「やらなきゃ・・・」って想いが頭の中にずっと残ってしまう。

これは脳のメモリをずっと使っているから凄いストレス。

やらないと少しずつ忘れていってしまって、いざ残務処理をしようとしても、物理的に不可能になってしまう。

しかも次から次にドンドンと情報が溜まることになるから、頭はいつになってもまとまらない。

それは、大切な経験を捨てているのと同じだ。

次が楽

残務処理まで完璧に終わらせると、次に同じ仕事や似たような仕事をするとに楽。

次の課題に向けての準備は出来ているということだから。

掃除・整理整頓・残務処理出来ないときは休む

作業しながら疲れてくると、掃除・整理整頓・残務処理が出来ないこともある。

でも、頭は興奮して作業は出来るとき。

そういう時は、脳が疲れているということだから、しばらく課題から離れて、ちょっと待って掃除・整理整頓・残務処理が出来るようになるのを待って、片付けてから次の課題に移った方が効率が良い。

残務処理が終わっていない段階で、次の課題に移るのは辞めた方が良い。

掃除・整理整頓・事後処理するとゆっくり休める

何か1つの課題が終わった後に、掃除・整理整頓・事後処理まで済ませると、スッキリする。

終わらせると気分にもゆとりが生まれるし、翌日ものんびり過ごせる。

このやり方が身についたら相当に楽になる。

発想力・行動力・集中力を活かすために

統合失調症では爆発的な発想力や行動力が生まれることがある。

でも、整理整頓していない環境であれば、まず整理整頓から始めないといけないから、その能力を充分に活かすことが出来ない。

行動するパワーをそれだけ削がれてしまうから、爆発的な力が生まれるときを待ち、普段から整理整頓は優先順位を上げておこう❗❗

行動力と発想力を活かす:普段からの机上の整理整頓
統合失調症になると爆発的な、時には病的に見えるほどの行動力が生まれることがある。 ただ、それを活かすためにはコツがある。 新庄剛志 努力は一生、本番は1回、チャンスは一瞬! たった1回の瞬間のチャンスを活かすためには、日々の準備や努力が必要...

ボクシングの井上尚弥は減量の1ヶ月前に、食べ納めで店の牛タンがなくなるほど食べるそうだ(笑)

ボクサーあるあるだと思うけど、もう1つ必ずすることがあるという。

井上尚弥
井上尚弥

身の回りをピンピカにします。

部屋だったり、車も靴も風呂も。

身の回りをキレイにして減量に備える。

減量に入るとイライラもしてくる。

そのときに部屋が綺麗な方が減量に集中出来るんですよ。

掃除・整理整頓・事後処理の優先順位を上げよう❗

掃除・整理整頓・事後処理の優先順位は、1番上にしよう。

1つの課題が完全に終わってから次の課題に進むこと。

慣れるまでは時間が掛かるかもしれなし、次の課題に一刻も早く関わりたい気分も分かる。

でも、そのやり方に慣れると、達成感と満足感を感じることも出来るし、頭はスッキリとまとまり、効率も良くなるし能力もそれだけ高まるよ😀

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