
気が張って集中しているときには、時間があっという間に流れて、寝食を忘れても、全く疲労を感じないこともある。でも、バックグラウンドでは確実に疲労は蓄積されていて、緊張の糸が切れてしまうと、ドッと疲れが出てしまう。エネルギーが無限に湧いてくるわけではなく、力を前借りして使っているだけだ。
課題が終わってホッとした時間が来ると、不活発な時間がやってきて、「こんなに脳に負担を掛けていたのか。。。」と自分でもビックリするほどだ。
環境の変化に慣れた頃にやって来る疲労
環境が大きく変わると、最初のうちはそれに対応しようと気が張って、全く疲れを感じないこともある。
ある程度状況が落ちついて慣れると、その反動で今までに感じなかったような疲労感が強い時期がある。この時期は急に何も出来なくなったことに焦りがちだけど、充分に休むことで、脳の回路が再構築されて、新しい環境で今まで以上のことが出来るようになる。
統合失調症の過集中・過緊張
統合失調症は、感性が超越して繊細な分、ちょっとしたことで過緊張・過集中に陥りやすい。何もしない日常生活ですら、脳を酷使してしまい易疲労性がある。
気を張っていると、疲れを感じない場所に疲労を溜め込むことになってしまう。例え気が張ったとしていても、疲労をは必ず溜まっているということを意識して、積極的に心を休むべき時間が必要になってくる。
病状が酷いと「焦り」で心を休めるゆとりがなくなったり、経験が浅いと自分が無理していることにも気付きにくい。
過集中で脳を酷使していると、ちょっと離れて落ち着くだけでもドッと疲労が出たり、食事をすると消化に血液が集中して今まで感じなかった疲労感を感じることになる。
ちょっと過集中を感じたら、調子が良いからと言って、そのまま続けるのではなく、こまめに休憩を取り、美味しものを食べて、睡眠を充分に取ることだ。
のんびりと心を休める時間を積極的に取ろう❗
緊張の糸が切れるとき
僕も今まで緊張の糸がプツリと切れて、その後燃え尽き症候群のように何もしたくない時期というのは何度も経験している。
北京時代の疲労
北京で1ヶ月程あるアート作品をオランダ在住のアーティストとネットでやりとりしながら共同制作していたことがある。
それが終わったら、ウィーンに行くことが決まっていたので、そうとうに神経をすり減らしていたのだろう。作品の制作が終わると、経験したことのないような疲労感を人生で初めて経験した。
1週間ほど眠っても疲れは取れない、眠っても眠っても取れない疲れ・・・。
入籍
入籍に関しては、書類1枚書くだけでしょ?と軽く考えていたが、新しい生活を始めるために、今までの人生で1番じゃないか?という程に色々と飛び回った。
入籍したら安心したのか、しばらくは幸福感に浸ってのんびりしてた🎵
すきゾ!の運営を離れて
2015年から、統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 を運営しているのだけれど、スマホを2台持ちにして、アカウントも副管理人と分けることが出来た。
グループの流れを追う必要がなくなり、1日中スマホを触らないといけない状態から抜け出した。最初は不安になったけど、慣れてくると10年近く徐々に蓄積された疲労がドッと出て、グループに関わるのも辛くなった。
祖父の最後の葬儀式導師
祖父が最後に葬儀の導師を務めたとき、葬儀が終わると、正座しながら気が抜けたのか、前のめりにバタッと倒れたことがある。
そのときは、テンパってしまったが、人を呼んでしばらくしたら、起き上がって普通になった。仲の良かった人の葬儀で、これを務めるまでは引退できないと、気が張っていたのだろう。葬儀を無事に務めることが出来て、張りつめていた気が抜けたのだと思う。
それが人生最後のお勤めで、それ以降は法事や葬儀は務めることはなくなり、急に老けたように感じた。
気が張るということ
気が張っていると、身体的にも心理的にも限界以上のものを発揮することが出来る。ただ、常に身体的な限界を気合いで乗り越えていたら、やがては身心を摩耗して脳も身体も壊してしまうし、最悪は命の限界の危機がやって来てもおかしくない。
過労死という日本特有の社会問題もあるし、日本人は自己犠牲してでも他人のために尽くすような文化がある。でも、自分が死んでしまっては、相手のために尽くすことはそれ以降出来なくなるよ?
ゆっくり休む🎵
気の張りがなくなった時期は、本当に燃え尽きて何もする気分にならない。経験上回復は気を張っていた時間と同程度の時間が必要となる。
もし自己管理に失敗して疲労で動けなくなったときには、すぐに何かしようとしようとするのではなく、疲労感がなくなるまでのんびりと過ごすことだ。
フル充電されるまで、美味しものを食べて、睡眠も充分に取って、待つ。充分に回復したら自然と次に進みたくなるから。
そういう経験を積み重ねていくと、徐々に過集中をコントロール出来るようになって、同じような場面でも、さほど疲れずに課題をこなすことが出来るようになる。

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