
初発の後は3年ほど眠って過ごした記憶がある。
何をしていても辛く、睡眠薬を飲んで無理矢理に多いときでは1日に20時間程眠っていた。
当時は、ただ純粋に、

眠ってたら回復するでしょ💦
と、睡眠の質については全く考えずに眠り続けていて、あまりにも眠りすぎて腰の辺りが青紫になる褥瘡(じょくそう)にもなってしまった😢
しかし、回復する気配は一向になかった。
陽性症状でダメージを受けた脳が回復するのに予想以上の時間が掛かるようだ。
睡眠負債実験
「スタンフォード式 最高の睡眠」という本によれば、睡眠負債は借金と同じようなもので、1週間の疲れを週末に返すことは出来ないという研究結果が発表されている。
「いったいどれだけ眠れば、寝不足は解消できるのか?」という興味深い実験がある。
健康な被験者を14時間ベッドに入れるという方法で行われた。
実験前の被験者たちの平均睡眠時間は7.5時間。
そんな彼らに「1日中、好きなだけ寝てもらう」という内容の実験。
1日目は皆13時間、2日目も皆13時間近く眠っていたという。
ところがその後、全員一様に多く眠ることが難しくなっていった。
徐々に睡眠時間が短くなり、次第に5時間も6時間も「ずっとベッドの上で起きている」状態になった。
結局、3週間経過すると睡眠時間は8.2時間で一定になり、それ以上減少することはなかった。
つまり、この「8.2時間」こそ被験者にとって「生理的に必要とされる睡眠時間の平均値」と考えられる。
けれどもこの実験のポイントは「理想の睡眠時間」が計測出来たことではなく、睡眠負債の概念を目に見える形で示したことにある。
「8.2時間」が理想の睡眠時間だとすれば、平均睡眠時間が「7.5時間」の被験者は長い間、「毎日40分の睡眠負債を抱えていたことになる。
それが、正常な8.2時間に回復するまでに、なんと3週間も掛かった!
「たった40分」の睡眠負債を返済するために、「毎日14時間ベッドにいることを3週間も続けないといけない」ということになる。

睡眠の質にこだわること!
その時期にもっと睡眠の質を考えれば好かったと今は思う。
マットレスや枕など快適な寝具を使うこと。
加湿器やエアコンで睡眠環境を整えること。
スマートウォッチで睡眠モニターすること。
もし、昔に戻れるとしたから、これらのことに気を使えば、もっと楽に回復したのになって思う。

