
昔は、統合失調症に関する偏見は驚くほど強く根強かった。
発症した1996年当時は、

自分は精神病なんだ・・・
と、将来の希望が全くなくなったように感じて絶望した。
オフ会で会った50代の方も、

ガンを宣告されたときにも、統合失調症になったときの苦しみに比べれば何てこと無かったよ(笑)
と、笑っていた。
時代の変化
2012年からブログを書き始めて、統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 や署名活動「義務教育で精神疾患を教えて偏見を無くしてほしい 」など、日本では最先端の活動をしている。
その中で感じるのは、若い世代は統合失調症や精神疾患に関する偏見はほとんどなくなっているということだ。
オフ会のときに、ちょうど食後の薬を飲んでいた大学生に、聞いてみた。

学校ではどうしてるの❓

え❓ 普通に飲んでいるし、周りの人にも病気のこと伝えてるよ😃
昔は、病気は親戚にも隠さないといけないような社会的雰囲気があったから、時代の変化に驚いた。
ファッションメンヘラという言葉もあるし、精神疾患にある憧れのようなものを感じている人も増えてきた。
医療関係者の方が偏見は強い
医療従事者の方が精神疾患に対する偏見は強いと好く聞く。
僕の主治医は60歳を超えるベテランだけど、統合失調症に関する偏見は変わらず根強いと感じているそうだ。

40年前と比べても、統合失調症に対する偏見の強さは変わった気はしないけどね💦
統合失調症を知っていた例
そのため医師によっては、若年層に対してあまりにもショック過ぎるだろうからと、病名の告知をしない方もいらっしゃる。
親の世代も同じように感じている方も多く、告知のタイミングを逃してしまっている方が多い。
しかし、統合失調症になる前から、情報を知っていた人は、

手塚治虫のブラックジャックというマンガで、統合失調症のことを知ってたから病気になっても「あぁ、あの病気か・・・」って感じであまりショックは感じなかったよ。

100人に1人って聞いていたけど、たまたまくじ運が悪かったんだなって感じますよ。
などと、あまりショックを受けなくて済んでいる。
統合失調症の告知で楽になった例
若い世代は、統合失調症と診断名を知って、

あぁ、だから調子悪かったんだ・・・。
と、安心された方がたくさんいる。
告知しないのは時代遅れ
個人的には、統合失調症と告知しないのは、時代遅れのように感じている。

以前は「うつ病ですね」と患者に伝えることは、死刑宣告のような雰囲気もあったが、最近では簡単になったね。
同じように、統合失調症ももっと気楽に考えられる時代がやって来つつある。
「敵を知り己を知らずんば、百戦あやうからず」という言葉もある。
僕が絶望から回復したのは、「統合失調症がよくわかる本」という本で統合失調症に対する情報を得られたことも大きい。
今の若い世代は、ネットで簡単に病気について知ることが出来る。
以前のように悲観的な記事だけで無く、統合失調症でも活き活きと自分らしく生活している人の情報にも溢れている。
Twitterでも、10年前と比べても「統合失調症」とオープンにしている人は多い。
そういう背景を考えて、告知した方が予後が好いんじゃないかって思うよ🎵
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