統合失調症でコミュニケーション能力が低下する理由
統合失調症となると、コミュニケーション能力が極端に低下してしまう方も多い。
ただ、「自分はコミュ障です。」という方は大概コミュ障じゃないのは統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 を運営した経験上分かる。
自分を客観的に分析出来ているということだから。
1番大変なのは、自分のことをコミュ障だと思ってない、人好き(苦笑)
人が嫌がることをバンバン発言してしまう💦
統合失調症の解体型(破瓜型)は実年齢より若い感覚を保っている人も多く、30代や40代になっても、悪い意味で子どものような人もいる。
この年齢でこんなこと分からないのか・・・。
と、愕然とすることもあるけどね💦
コミュニケーション能力低下の理由
2015年から統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 を運営していて1000人以上の当事者と関わってきた。
コミュニケーション能力が低下する理由を考えていみると・・・
- 陽性症状・陰性症状が出ている場合
- HSP気質・鈍感気質
- 相手のことを考えるゆとりがないこと
- 人との関わりがなくなること
というような理由がパッと思いつく。
しかし、逆に人と関わるのが好きで、適度なHPS気質で、気分にゆとりがある人は普通の人よりも高いコミニュケーション能力を発揮する人もいる。
だから統合失調症はコミュニケーション能力が低いとは一概には言えない。
性格に依るところが多いし、両極端に分かれるイメージ。
陽性症状・陰性症状が出ている場合
統合失調症の陽性症状は病識が持ちにくい。
幻聴や妄想も、それと気付かず、現実以上のリアリティがある。
また異常行動が見られる場合もある。
そういった状態では人と適切に関わることが難しくなる。
周りの人は不穏を感じて去り、孤立する人もしばしばいる。
ある程度回復しても異常性に気付きにくいから、それが人間関係の障害となり得る。
引きこもり
陰性症状になると何もしたくない。
また陽性症状が出たときに今までの人間関係が全く無くなる人もいる。
引きこもりになると、人と関わるのが難しくなる。
HSP・鈍感気質
HSPとはHighly Sensitive Personの略で「過度に繊細な人」という意味だ。
適度に空気が読めるタイプなら問題はないのだけど、過度に繊細過ぎる感覚があると逆に人と関わることが辛くなる。
普通の人のちょっとした態度が怖くなったりして、人間関係が苦痛になってましう。
孤立すると更に心を閉ざしてしまいがちだ。
過度のHSPだと社会復帰するときにも、障害となりうる。
鈍感気質
HSPとは逆に、鈍感すぎる人もいる。
22歳のときに初回の入院が終わったときのこと。
しばらくしてから市の開催しているデイケアに行ったことがある。
そこで会った初老の男性。
お前の父ちゃんとは同じ病院だったから知っている。
病院で自殺したね。
そういう言って良いことと悪いことの区別も付かないのか・・・。
だから精神病患者とは関わりたくないんだ!
怒り💢を通り越してあきれて、2度とデイケアには行かなくなった。
鈍感過ぎると、相手をイライラさせてしまい、付き合いを切られて孤立しがちになる。
ゆとりがないこと
飛行機事故で相手に酸素マスクを付けるためには、まず自分が酸素マスクをしてから、相手に付ける。
同じように、自分にゆとりがないと一杯一杯になってしまって、人のことを気遣う余裕がなくなり、孤立しがちになる。
人との関わりがなくなること
陽性症状のときも陰性症状のときも、HSPでも、ゆとりがなくても孤立しがちで、人との関わりが極端に少なくなくなってしまいがち。
普通の生活でコミュニケーションすることがなくなると、コミュニケーション能力は相低下の一途を辿ってしまう。
病気だからと許される環境にあると、コミュニケーション能力は磨かれなかったりもする。
コミュニケーション能力は向上する
相手がどういうタイプか、どういう会話をすれば好いか、などのコミュニケーション能力は年齢と経験を重ねると向上する能力だ。
一般的には60代がコミュニケーション能力が1番高いと言われている。
「統合失調症=恋愛苦手」ではない
Twitterで精神科医の所見をみかけた。
統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 で1000人以上の当事者と、ある意味では医師より深い関係を結んでいるから、全くそんなことないと断言できる。
結婚してる人も多いし、グループで知り合って結婚した人もいるし、グループ内でカップルもたくさん誕生している。
国宝級の鈍感力
国宝級の鈍感力を持っていると評された兄は、若い頃は全く空気が読めなかった。
何でそんなことが分からないのだろう?
と不思議で、弟ながらに心配してた。
でも、元々人と関わるのが好きだったから、年齢と経験を重ねた今になって、高いコミュニケーション能力を発揮している。
僕よりずっと人付き合いが上手になってる。
大谷翔平とマドン監督
2021年シーズン、大谷翔平がMVP級の活躍をしている。
それは密なコミュニケーションの成果とマドン監督は考えている。
私の考えでは人間関係を構築するには、日々明確なコミュニケーションが必要だということです。
前の年に何をしていたのか、何を考えていたのか、次の年に良い状況を生むためには何が必要なのか。
つまり、すべては一貫性から始まり、コミュニケーションから始まるのです。
今年は春のキャンプから翔平と一平(水原通訳)とは毎日話をしてきました。
その結果が今につながっているということは言えると思います。
積極的に人と関わろう!
人間関係でのキャッチボールは、料理のように上達する能力だ。
どういった形でも良いから人と関わること❗
人と関わることを止めてしまうと、コミュニケーション能力は低下し続けてしまい、社会生活を営むのが困難になる場合もある。
すきゾ!グループ
リアルで人と関わるのが辛い方は、統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 に入るとか、TwitterやFacebookやLineなどのSNSでも構わない。
「すきゾ!」には通話グループもあって、コミュニケーション能力の訓練としては非常に有効だと感じている。
もし通話グループがなかったら1日中誰とも喋らない人もいるかもしれない。
興味がある方は、この機会に是非LINEグループに参加して欲しい。
1人では乗り越えられないかもしれないけど、皆が笑顔でありがとうと言えるような幸せな世界を一緒に創っていこう✨
ブログランキング参加中です✨