アンヘドニア(無快楽症)とは?
統合失調症の陰性症状では、喜怒哀楽の感情が鈍麻することもある。
感情鈍麻や感情の平坦化を、アンヘドニア(無快楽症)ともいう。
アンヘドニアは精神医学用語で、すべての行動が快楽への欲求と結びつかないことをいう。
全く心が動かない
98才で亡くなった祖父が晩年、「花を見ても綺麗だと思う感情がなくなった」と寂しげに呟いていたが、その感覚と似ているのかも知れない。
何をしても感情は動かない。
統合失調症で陰性症状に陥ってしまうと、「何かをしたい!」という意欲が驚くほどになくなってしまう。
「何もしたくなく、出来ればこのまま何もしないで生きていたい」と後ろ向きになりがちだ。
たまに興奮することはあっても、心から「楽しい!」「楽しそう!」と心から思えることはない。
あ!ロボットみたいなっちゃった!って思いました。
この全く心が動かない時期というのは、相当に辛い😢
無快楽症(アンヘドニア)にどのように対処するか?
回復すると分かってきたことだけど、アンヘドニアの時期は脳が消耗しすぎて新たな刺激を自己防衛的に避けている時期のように思う。
普通に感情が起伏してしまうと、ダメージを受けた脳には相当なストレスになるみたい。
この期間では、時間は掛かるかもしれないが、しばらく何もせずに睡眠と栄養をたっぷりとって回復するのをゆっくり待つのが最良だ。
すごく当たり前のことなんだけど、何もやる気が起きない時は諦めて休むか、それでも何かやりたいときは出来ることから始めよう、出来ないことを無理してやろうとするから頭に心と体が着いていけなくてしんどくなるんだよ。
まずは出来ることから。
心を動かすのも技術
右手を動かそうと思ったら動くやろ。
足動かそうと思ったら動くやん。
人間は自分の身体自由に動く。
たった1つ動かへんのは自分の心や。
自分の心を思うようにコントロール出来たら、悲しいときに笑えんねん。
でも悲しいとき、残念。
動かせへんから泣いてしまうねん。
でも動かせへんからって、諦めたらあかんねん。
だから僕らも自分の心を自分で少しずつ動かせるように、努力していかな。
したい気分はナビケーション
そのうちに、まず「何もしないのは暇だなぁ・・・」と、自分の興味のあることから始められるようになる。
そしてやがて「してみようか!」という意欲が湧いてくるときが必ずやってくる。
それまでは神様がくれた休みで休むのも今の仕事と思ってゆっくり休むとスムーズだと思う。
感情の平板化、陽性のあとすぐありましたね。
笑うことも泣くこともできないなみたな。
どうやって治ったか、時間がなおしてくれた気がします。
感情鈍麻に悩みましたが本を読んだり写真を撮りに出かけたりしてだいぶ良くなりました!
感情鈍麻にはカラオケが自分にはよかったです。
アンヘドニアはどの程度で回復するか
アンヘドニアはぐっすり眠って翌日になると回復するというものではない。
段階的に徐々に回復していく。
病前の状態には必ず戻るので、焦らずのんびりと!
全体的にぼんやりしているというか、動きも反応もスローでしたが、病気が良くなってくれば感情も戻ってきます。
少しずつ楽しいという気持ちが出てきて、1日ほんの短い時間ですが、面白い動画を見て笑ったりとか、そんな日も出てきたりして。
はたからみれば半年過ぎてからくらいかなぁと思います。その後も段々感情豊かになってきました。
統合失調症は加齢が優位に働く珍しい疾病だ。
そのためだろうか?
最近はTiktokを見て、涙することもあるし、感動もするし、子どものように大笑いすることも増えてきた。
気付いたら感情鈍麻が治ったようなイメージ。
孤立しないこと
感情がないということは、意欲も湧かずに、人と関わることも煩わしく、引きこもりになりがちになってしまう時期もある。
あまりにも酷い状態で、心身に負荷をかけて活動すると、反動でもっと酷くなる。
だからといって、ずぅ~っと引きこもってしまうとネガティブのループで状態が改善することは難しくなる。
ある程度回復したら人と関わることも1つの大きな療法となり得る。
Lineグループに入る前は1日中家に引きこもっていて、感情がなくなって、笑顔になっても顔が引きつっていて「笑うのってどうするんだっけ?」って感じることもありました。
でも、グループ通話で会話するようになって、だんだんと自然に笑えることも増えてきました😃
引きこもりからいきなり人と関わるのはハードルが高いこともあるから、今だったら各種SNSで人と繋がろう❗
僕が運営している統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 に興味がある方は、以下のリンクからどうぞ。
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