
調子には波がある。特に統合失調症では好不調の波が大きく、コントロールするのが難しいこともある。
主治医はそれを「感情のジェットコースター」と呼んでいる(笑)
調子の波翻弄されてしまうと、低調でも好調でも、その時間が永遠に続くように錯覚してしまうこともあるが、そういうことはない。
神のような全能感も長くは続かないし、絶望もそんなに長くは続かない(笑)
プロですら調子の波はある

調子の良い時に結果を出せるのは当たり前だ。
調子の悪いときにいかにして相手を抑えることが出来るかが、一流と二流を分かつ。
あるプロ野球の投手がこのように言っていた。高いレベルで自己管理しているプロですら調子の波がに翻弄されているということだ。
最高のコンディションを保つ
しかし、超一流を超えて「神」の域の結果を残した金田正一さんの言葉が胸に刺さった。

ピッチャーというのは自分の調子が良い時は、どんな打者でも打てん。
身体がやる商売はね、自分の身体を作るとともに、最高のコンディションでその日に到達しなきゃいけないわけ。野球人生の中で最高に成功したのが、いつも最高のコンディションにもっていくことに従事していたことだ。
まだ、科学的に研究が進んでいない時期から、投げる日は消化によいオートミールを食べていたり、肩を冷やしてはいけないからと夏でも長袖で過ごしていたりしていたそうだ。
「調子の悪いときにどうするか?」を考えるよりも「いつも最高のコンディションに持っていくこと」に意識を向けたのが結果として表れたのだろう。
最悪の精神状態で行動しない!
精神状態が悪くなればなるほど、「このままじゃいけない!どうにかしないと!」と焦りや不安や恐怖などといったネガティブなエネルギーで活動しがちになる。
しかし、ネガティブなエネルギーで始めた結果は、当たり前だけどネガティブになる。
「うつのときには重大な決断をしない」というのが鉄則だそうだが、うつや統合失調症に限らず精神状態には波があるから、最悪の精神状態を抜けてから活動しよう!
ちょっとだけ待つことを覚える
そういうときには、ちょっとだけ待って、ネガティブな気分が去るのを待とう。
調子が悪いときにも、経験上「待ってれば調子は回復するし」と安心して考えられることが出来るようになると、心が落ち着いてネガティブに留まる時間は短くなり、最短で好調の波に乗ることが出来るようになる。
絶望を感じたとしても、絶望もそれほど長くは続かない。好調になると、自然と動けるようになるし、良いアイディアもぽんぽんと生まれるから。
好調の反動で低調になったとき
好調な時期の反動として、ほぼ確実に低調な時期はやってくる。そのときには、好調に戻ろうとして焦りがちだが、そういう時期はある意味で「諦める」ことだ。
低調なときに活動をしようとしても、効率は悪くなり、悪循環に陥ってしまうと、好調に戻るのに時間が掛かる。のんびりと、何も考えずに、調子が好くなるのを待とう!
好調なとき:なぜ好調なのか考えること
好調になると、気分がノリノリで「俺、天才だ❗」と思い、それがずっと続くかのように活動したり、今まで出来なかったことを取り戻そうと無我夢中になったりする。
しかし気をつけないといけないのは、その無理がたたって、長い間好調を保つことが難しくなることだ。
なぜ好調なのか考え再現性を求める
好調のときに立ち止まって考えるのは難しいが、「なぜ今好調なのか」ということを必ず考えた方がいい。それが「好調を維持する」ために大きな力となる。
ちょっとしたことでも調子がよくなったら、どうにかして再現できないかを考えて、試行錯誤して、長い間好調の波に留まれるようにすることだ。
コンディションが良かったら、自然と身体も心も動き出す。
好調のときこそ、ふと立ち止まろう!
好調なときは疲れる前に休む!
好調なときは何をしても、疲れず、「このままドコまでも行ける!」という気持ちになりがちだ。低調なときに何も出来なかった反動もあって、ついつい無理をしてしまう。
しかし、好調なときは疲れないのではなく疲れを感じないだけで、確実に疲労は蓄積している。それに気付かないで走り続けてしまうと、すぐにオーバーヒートしてしまい不調の波が襲ってくる。
好調なときほど、自分をしっかりと見つめて、ケアレスミスが増えてきたり、作業効率が悪くなったと少しでも感じたら、気分を変えて休むんだり他のことをすることだ。
それを繰り返すと、疲れる前に休むことが出来るようになる。風邪も引き始めに薬を飲むと効く。完全に風邪になってから薬を飲んでも手遅れ。回復には時間が掛かる。

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