日本の統合失調症の患者数はおよそ80万人。
全体の人口の中で0.7%。
ざっと100人に1人弱の人が発症するというのは、けっこう頻度は高い。
統合失調症と遺伝
その中で遺伝による要因はどのくらいか、統合失調症の患者を対象とした調査では、以下のような結果が報告されている。
- 親の片方が統合失調症であった場合、子どもが発症する確率は10%。
- 両親がともに統合失調症であった場合、子どもが発症する確率は40%。
- 統合失調症の兄弟姉妹がいた場合、当人が発症する確率は約10%。
一方で、こんな調査報告もある。
- 統合失調症の患者さんの家族のうち、両親の約9割は統合失調症ではない。
- 統合失調の患者さんのうち、兄弟を含めてもその約8割は統合失調症ではない。
- 統合失調症の患者さんのうち、甥や姪を含めても約6割は統合失調症ではない。
一卵性の双子の遺伝子は100%同じ。
一卵性双生児の発症率を調べると、遺伝との関係が明らかになる。
調査の結果は、一卵性双生児の片方が発症すると、もう一人に発症する確率は50%。
遺伝の要因 + 環境要因
この数値が示すのは、統合失調症では、遺伝の要因が高いこと。
しかし、遺伝以外の環境要因もまた無視できない、ということだ。
精神疾患になるのは母親の育て方が90%を占めると思われていた時代もあるそうだ。
危惧するのは「誰でもなりうる病気だから、親の責任ではない」という風潮。
統合失調症Lineグループ「すきゾ!」 では、親の影響で統合失調症になったと思われる人が驚くほど多い。
まぁ、それでお互いに精神的に成長できれば良いのだけど。
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