
統合失調症になってから、何をしていても、「こんなことしている場合じゃない!」という気分が強く、心から楽しむことが出来なかった。
スポーツをしていても、旅行に行っても、「早く帰って何かしなきゃ!」というような感覚。
たぶん、統合失調症になって、病前と比べると能力が急激に落ちてしまって、「どうにかして追いつかないと」と、心が焦っていたのだと思う。
自分を向上しようと勉強に集中していた時期もあるが、基本的には部屋に籠もってパソコンの前で座って「どうすればいいのか」と悶々と考えているだけで全く生産的な活動は出来ていなかった。
自分は立ち止まっているだけで周りの人はドンドンと前に進んでいるのを眺めているような「焦り」だったのだろう。
3度目の入院
何をしても「こんなんじゃダメだ!どうにかしないと!こんなことしている場合じゃない!」という気分がなくなったのは、考えてみると3度目の入院から退院してしばらく経ってからだ。
3度目の入院は身体拘束でベッドに5日ほど貼り付けられて、食事も拘束されたまま食べさせてもらったし、トイレも行けずにオムツを当てられた。
相当なトラウマになったから、退院後1年ほどたっても心の凹みは取れなかったが、今になって思うと、極限の経験を乗り越えたからこそ生まれるある種理想的な精神状態になっているように思う。
身体拘束で死亡する患者もいるし、生きているだけでもラッキーと思えるようになったし、元々高すぎた自己評価が最適なものになったのかもしれない。
それまでは、自己評価が病的に高く、「自分は天才だから、多少のハンデを負ってもやがては凄いことをする人になる」というような意識だった。
向上心と言えば聞こえは良いが、単なる「焦り」で無意識に「人との比較」をして「人より抽んでたい」という意識が強かったのだろう。
それが入院を契機に変わり、年齢的にも落ち着いてきたのか、「幸せ」や「満足感・達成感・充実感」などを感じることが多い人生が成功じゃないのかなと思うようにもなってきた。
人と比較せずに、「幸せ」や「満足感・達成感・爽快感」などの気分をたくさん感じられるようになろう!



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