
統合失調症になったとき、四肢拘束された後の気持ちの落ち方というのは、例えようがない。
悲観して、このまま何もせずに一生暮らしていこうという気分にもなったこともある。
しかし、人生は悲観して過ごすには長すぎる(笑)
ずっと悲観していることにも、そのうち飽きて活動したくなるときが必ずやって来る。
ちょっと調子が好くなると、今まで出来なかった分を取り戻したい気分もあるのか「このまま眠りたくない!」という気分になって、徹夜で作業することも多かった。
そうなると睡眠時間が削られ、頭がオーバーヒートして陽性症状が再燃してしまい、その後反動で長い間休まないといけなくなった。
若い頃は、人生はテスト前の一夜漬けのようなものだと感じていたのだろう。
出来るだけ速く、人よりも遠くへ!という意識が強かった。
しかし、年齢を重ねて経験を積むに連れて、人生は短距離走ではなく、生涯に渡る長いレースなんだということがだんだんと分かってきた。
ウサギと亀の例え話のように、短距離走のように全力で走れば、短期的には人より速く遠くへたどり着くことが出来る。
しかし人生とは生涯を掛けた壮大なレースなのだ。
全力で走れば、いつかは休まないといけない。
そこで無理して走れば、どこか故障してしまい、動けなくなって、後からやって来る亀にも追い抜かれることだろう。
長い人生レースを走りきろうと思ったら、生活リズムを整え、体調を保つことは何に於いても最優先される。