
職業は僧侶なのに掃除するのは昔から苦手だった。
特に北京で生活している時期があったから、その衛生観念の低さに慣れてしまったというのもある。
向こうは黄砂でどんなに掃除しても、すぐに汚れるから街がゴミ箱で最初から掃除を諦めている(笑)
「自分」という概念
修行中の講座で、「自分」という概念についての話があった。
例えば、コップの中に水があるとする。
それは「自分」か?
と、聞かれれば、「自分」ではないと答える。
では、その水を飲んでしまったら、その水は「自分」と言えるか?
人間の身体は平均して90日で全ての細胞が新しく生まれ変わっているという。
では、「自分」とは一体なんなのでしょう?
そうやって考えると私たちが「自分」と感じているのは実に曖昧なものということだった。
本当の「自分」をみて!
若い頃は、人から好意を持たれても、本当の「自分」をみて欲しい!という意識が強かった。
家柄や容姿や経済力で判断するような人を毛嫌いしていたようなところがある。
幼少期のトラウマがあって、「ありのままの自分を愛して欲しい!」と感じていたのだろう。
環境やその他諸々含めて自分
でも、最近は「自分」というのは容姿もファッションも、人間関係も、囲まれているモノも環境も経済力も全て含めて自分なんだろうなって意識になっている。
「自分」の周りに広がる空間も「自分」の一部で、だからこそ綺麗に磨く。
持っているモノも「自分」の一部だから大切に扱う。
そして究極的には「自分」と「他人」の区別すら曖昧になっていって、「自分」を愛するように「他人」のことも大切に想えるようになるんだろうな。
一に掃除・二に掃除・三四がなくて五に掃除
お寺では「一掃除・二勤行、三学問」と教わってるところが多いとも思うが、家では「一に掃除・二に掃除・三四がなくて五に掃除」と教わって育った。
ただ、全く出来てないけど💦
職人の世界
職人の世界でも「掃除が出来て一人前」という言葉もある。
あるときテレビ番組で、弟子に掃除させるというシーンがあった。

お前たちの掃除はなっておらん。
神は細部に宿るのだからな。
と、普通の人では気付かないような、細かい部分を掃除した。
確かに映像で見ても、受けるイメージは相当に変わった。
掃除って職人にとってとても大切なことらしい。
掃除は心を磨くこと
掃除が好きという女性に出逢った。

掃除すごく好きですよ。
心が綺麗になった気がする。
すべての思考や行動は、やがて自分に返ってくる。
掃除をすることによって、自分の心を磨くことにも通じる。
そういうことを意識するようになって、掃除レベル0が1にレベルアップしたかも(笑)
最高の自分を発揮するためには、小さい1つのことに真摯に向き合っていくことが大切❗
掃除で悟りを開いた仏陀の弟子 周利槃特(しゅりはんどく)
仏陀の弟子の中で、一番頭が悪く愚かだといわれていたのが周利槃特(しゅりはんどく)だ。
どのくらい愚かだったかというと、ときどき自分の名前すら忘れてしまうほど、頭が悪かった。
周りの弟子達からバカにされていた周利槃特は、あまりの自分の愚かさを嘆いて、仏弟子をやめようと思って仏陀のもとを訪れた。
「仏陀よ、私はあまりに愚かなので、もうここにはいられません😢」
「自分を愚かだと知っている者は愚かではない、自分を賢いと思い上がっている者が、本当の愚か者である」
すっかり弟子をやめようと思っていた槃特は一瞬キョトンとした。
「おまえの一番大好きなことはなんだね?」
「はい、私はそうじが好きです」
「そうか、おまえは多くのことを憶えられないようだから、その大好きなそうじをしながら、このように唱えるがよい」
「塵を払い、垢を除かん」
「はい、それなら、私にもできそうです!」
「そうか、ではがんばるのだよ😁」
仏陀にそう言われて嬉しくなった槃特は、たまに忘れそうになりながらも、「塵を払わん、垢を除かん」と唱えながら、箒をもってそうじをしていった。
一年、二年、五年、十年、二十年と。ただ、ひたすらに。
その姿勢に、始めはバカにしていた他の弟子達も、次第に彼に一目を置くようになった。
やがては、仏陀からいわれたことを、ただ黙々と、直向きに、淡々とやり続けるその姿に、槃特を心から尊敬するようになった。
そして、ついに槃特は、仏教でいうところの「阿羅漢」の境地に到達した。
「阿羅漢」とは、反省修行をおこなって、心の汚れや曇りを落とし、第一段階の悟りを得ること。
ある日、釈尊は、大衆を前にしてこう言いった。

悟りを開くということは、なにもたくさん覚えることでは決してない。
たとえわずかなことでも、徹底して行うことが大切なのだ。
見よ。
周利槃特は箒で掃除することに徹底して、ついに悟りを開いたではないか!
お掃除ユニットクリアーズ
綺麗な環境にいればきっと心も綺麗になる。
ゴミを1つ拾えば1つ綺麗になる。その分だけ心も綺麗になる。
そこに落ちているゴミを見ない振りをしている、それが鏡に映る君の今じゃないの?
掃除は自分の心を磨くこと!


コメントはこちら