
脳の自己防衛機能
陰性症状などの低調な時期というのは、脳が刺激を避けるため情報をシャットダウンして、自己防衛的に何も考えられないようにしている。何もしたくない気分が強く、感情鈍麻や認知機能障害も出て頭が働かず、焦りや不安も感じにくくなる。
しかし、脳が活動的になったり疲労すると、夜道を車で走っていると後部座席に誰かいるのではないか?とか、暗闇や狭いところが怖くなったり、ちょっとしたことで嫌われているのではないか?などと被害妄想が出たり焦りや不安も感じやすくなる。
普段はそんなこと考えもしないのに😱
これは、生命の危険を感じたときに脳がより多くの情報を集めようとする本能だと聞いたこともある。「焦り」や「不安」を感じる時は、脳を酷使して脳が危険信号を出していることを知ろう。
「焦り」や「不安」があると、そこから逃れようと何かしらの行動に繋がってしまいがちだったり、睡眠薬やお酒で無理矢理頭をボーッとさせて辛さから逃避する人も居る。
しかし、ネガティブな力で動いているから結果も芳しいものになることはないし、悪循環の波で「焦り」と「不安」は更に大きくなる。メンタルにも身体にも脳にも悪影響だ。
脳内回路の再構築を待つ
「焦り」や「不安」が強い時期は、情報を整理するために、新しい脳内回路を再構築している時期で、頭がまとまるまで行動はせずに、頭がまとまってスッキリするまでは特に何もせず、自然としたくなることをしていれば好い。
統合失調症は脳の活動亢進に依るものだから、病的な焦りや不安も感じやすくなるのだろう。
岡田尊司著「統合失調症 その新たなる真実」には、統合失調症は前頭前野の過剰な活動亢進によってもたらされると紹介されている。
少し前までは、機能低下と活動性低下は同義語だと考えられていた。
ところが、近年、統合失調症の機能低下は、前頭前野の過剰な活動亢進によってもたらされていると考えられるようになっている。
つまり、頭が働きすぎることが、機能低下を引き起こしてしまうのだ。考えすぎて、結局何も考えられないというのが、統合失調症の思考回路が陥った状態なのである。
こうした状態では、過剰な活動を鎮めてほどほどに働くようにすることで、むしろ機能が回復するのである。
脳がまとまるまで待つ
焦りや不安が強いと、混乱して何からすれば好いか分からなかったり、何かをしていても集中するのも難しくなる。

こんなことしている場合じゃない・・・。どうすれば好い?
そういうときには、薬やお酒に逃避するのではなくて、その状態で活動はしないで、しばらく待つ。そうすると思考は整理されて、次にやるべきことが自然と分かってくる。
時間を無駄にしているようにも感じてしまうが、焦りや不安というネガティブなエネルギーで動くよりも、スッキリとした頭で活動した方が、トータルで考えるとポジティブな結果になりやすい。
「焦り」と「不安」の悪循環の無限ループで、長い間苦しむのは避けなければならない。
焦りや不安がなくなるまで待つのは人によっては相当な時間が掛かるかもしれないけど、陰性症状のときに、「何もしないでしたくない気分を完全に満たす」のと同じく、のんびりと待つことが王道のようだ。

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