発病初期は、調子の波が大きすぎてかなり翻弄された。そういうことを主治医に相談すると、

調子の波は誰でもあるけどね。
とは言われたが、その波が大きすぎて毎日ジェットコースターのよう。
回復期は、朝は絶望とともに目覚め、日中は何も出来ずタバコを吸いコーラを飲みながらネットをぼんやりと眺めて、ただ時が過ぎるのを待つ。夜になると、「自分は天才じゃないか」というようなハイテンションが毎日のようにやってきた。
その頃の僕を母は笑っていたけど(笑)

3時間おきに、天才だって言ったり、もうダメだ!って言ったり、観ていて楽しかった。
重い身体で月1回の診察に行くと、その後1週間ほど寝たきりになっていた時期もある。
調子の波はやがて穏やかになっていく
統合失調症は加齢が優位に働く希有な疾病だから、そのときに比べると、調子の波はあるけど穏やかになってきた。
3週間ぐらい好調で、その後2週間ぐらい低調で、また3週間ぐらい好調・・・。というようなリズムになっている。
3度目の入院をしてからは、ナイアシンなどの栄養療法を始めて、陽性症状っぽくなることがなくなり、調子の波は更に穏やかになってきた。
自分のリズムを理解すること

調子が好いときに抑えるのは当然で、調子が悪いときにいかにしのぐかが大切。
誰かは失念したが、あるプロ野球のピッチャーのコメントだ。
あれほど高いレベルでトレーニングをし自己管理をしているプロでさえ、ずっと好調を保つのは難しいということだ。
低調があれば好調は必ずやってくる
ただ、経験を重ねると低調があれば必ず好調はやってくると分かってくる。
心身のリズムを自ら意識して好不調の波を保つことは不可能に近いことだから、僕らが出来るのは、そのリズムと上手く付き合うことだ。
僕の場合、低調な時期は心も身体も動かないから、ある意味諦めて、何もせず何も考えず、やりたいことだけして待っている。
しばらくたったら心身が充電されるから、自然と動ける時間がやってくる。これが好調になる兆しで、好調に転じたら、そのときに集中すれば良い。
低調な時期は、それがずっと続くと誤解してしまいがちで焦るし不安にもなるから、無理を重ねてしまいがちだけど、無理をすると身心は回復どころか、もっとダメージを受けて、好調な時期はやってこなくなる。
同じように好調だからといってアクセル全開にしてしまうと、これまた好調に留まれる時間もわずかになってしまう。
今の自分のリズムを把握して、今好調と低調の波のどの辺りにいるかということが分かるようになったら、その時期の過ごし方というのは何となく分かってくる。
0がいきなり100になることはない
今の自分のレベルが0だとすると、翌日に急にレベル100になることはない。レベル0の次はレベル1を目指す。調子の波も段階的に、滑らかに変化する。
そのリズムを掴めたら、低調な時期に無理を重ねてかえって悪い状況になることもなくなり、好調な時期にアクセルを踏みすぎて不調になったりしにくくなる。経験で長い間好調に留まれるようになる。
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