低ナトリウム血症
統合失調症では薬の副作用である口渇の影響などで、水中毒になりやすい。
時には異常なほど過剰に水分を摂取してしまう。
過剰の水分摂取によって生じる中毒症状であり、具体的には低ナトリウム血症やけいれんを生じ、重症では死亡に至る。
主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢など。
悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格変化、呼吸困難などの症状が現れ、死に至る場合もある。
海外では、低ナトリウム血症による死亡事故が報告されており、水の飲み過ぎが原因と診断されている。
このほか、いかに多くの水を飲めるかを競う競技で7.5Lの水を飲んだ女性が死亡したという事例や、フットボールの練習中14Lの水分を摂取した男性が死亡した事例が確認されている。
入院中も酷い水中毒の女性がいて、常に水を飲み、お腹は妊婦のようにパンパンに膨れ上がっていたのを見たことがある。
水中毒への松浦好徳医師の研究
水中毒を専門で研究した松浦好徳の病院においても、患者が水を飲みすぎてけいれんなどが生じるのを防ぐために、多飲症の患者を保護室に隔離し隔離室の大半はそうした患者で占められるということがあった。
そうではなく、水を看護室にて自由に飲んでもらう代わりに、心理教育も行うことで隔離は不要となった。
この研究で分かることは、水中毒になるということは、水分をそれだけ欲しているということだから、無理に水分を制限することを考えなくても好いということだ。
水中毒に対して正しく理解し自制することで重度の水中毒はなくなるということだ。
水中毒を止めるために
カフェイン飲料での水分摂取を控える
コーラやコーヒーなどカフェインの入った飲料で、過剰に水分を摂取してしまう人は、まずカフェインの入っていない飲料に置き換えればいい。
カフェインには粘膜を刺激して喉を乾きやすくして、唾液の分泌を抑えてのどが乾く症状を作ってしまう作用がある。
さらに利尿作用もあって、体の中の水分を不足がちにする。
僕の場合は徐々にカフェイン飲料を減らすことで、病的な水分補給は治まった。
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