
統合失調症の薬物療法の役割
統合失調症の薬物療法には、大きく分けて二つの役割がある。
一つには、さまざまな精神病症状、例えば、自分に命令してくる声が聞こえる(幻聴)や自分がまわりからねらわれている(被害妄想)などの症状が強く現われて、通常の日常生活を送ることが難しくなっている時期(急性期)に、抗精神病薬はそれらの精神病症状を和らげる役割を果たす。
もう一つには、急性期の精神病症状が軽快して、通常の生活がある程度可能になっている時期(維持期)に抗精神病薬の服薬を継続することで、再び精神病症状が出現すること(再発)を防ぐ。
しかし、精神病症状を和らげたり再発を防ぐことに主眼が置かれすぎて、多少の副作用はやむなしと考えられている医師もいる。
薬についてはある程度調べて知識を得よう!
僕が統合失調症になった1996年当時は、今のようにネットの環境があるわけでもなく、統合失調症(当時は精神分裂病と呼ばれた)に関する本も簡単に手に入るような時代でもなく、主治医の処方通りに薬を飲んでいた。
そのうちに陰性症状からも認知機能障害からも徐々に回復し、インターネットで情報を調べられるようになると、自分が飲んでいる薬について調べた。
その時期はあまりにも辛かったので、色々と調べて睡眠薬を飲んでいた長時間型のロヒプノールから短時間型のハルシオンに変えてもらった。
すると!
状態は急激に良くなって、「主治医も経験があるといっても万能ではない。薬は自分でも調べないといけないんだ」と感じるようになった。
それからは興味のある薬に関しては、処方してもらって自分で試すようにしている。
自分が飲んでいる薬について、副作用や長期的に飲んだときの影響などを知ることは非常に重要だ。
主治医とコミュニケーションを取って、自分に最良な薬に巡り会う確率が高く、しかも速くなる。
そのうちに、減薬や断薬を考える段階になっても、薬の知識があると減薬・断薬もスムーズに進むだろう。
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